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さわらない物語

メガネを外したあなたを初めて見たのです

心の鼓動の勢いで背中が震えました


悪そうな大人はうたった

少し粘膜が触れ合っても

この世の終わるわけじゃない


いいですかいいんですか

マスクを外していいですか

もう死ぬのも生きるのも

ともにするつもりです


親にも姉にもひさしく晒していない鼻

あなたの好みでなかったらどうして生きていけましょう


悪ぶった大人はうたった

甘く吐息を交わすまでは

二人は他人にすぎないと


秘密ですか秘密ですよね

誰にも悟られないように

もう死ぬのも生きるのも

ともにするつもりです

その時。は急にやってくるものです。不要不急だったんですがね。

とかいっちゃって、一曲目は始まるのです。

この異常事態が激化すると、次々と常識が変わることでしょう。顔なんか晒さなくなります。気がつけば髪も、目も、そんなもの空気に晒すもんじゃない即病気になるぞ、という常識の中で暮らすことになるのですね。お互い、リアル仮面同士のおつきあいが常識。

それは多分、慣れたとしても本能にとっては厄介窮屈なことで、それを破壊するタブーとのせめぎあいが始まることは間違いがないのです。たったいまの現実はまだ序章で、この災厄の本当の意味と容赦のなさを体験するところから、物語は始まります。

また、全然まだヒトのまんまだから、こんなことをしていたら種の危機さえやってくる。というところまで描くと遊びがなくなるので、その手前くらいで線を引かないと、話は終わってしまうのです。

さわらない物語。の始まりです。つまり2曲目では、激烈な変化にまだ対応しきれない人間たちの、以後はスタンダードになる珍妙な風習の始まりをコミカルかつ大真面目に描きます。描きますじゃない歌います。

ま、こんな感じで昔のように14曲作っても、とっくに人類は集中力と堪え性を失っているので、3曲でやめておくのです。これくらいなら、シャッフルされてもなんとか話は通じることでしょう。

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