検索

引っ越し。なのに雨

シブイさん、四谷教室をたたんで神保町へ移転。と、こうかくのは簡単なんですが、つまり、引っ越しです。例によって引っ越し屋さんをあてにしない自力引っ越しです。

三年前に四谷教室を作った時に思ったはずです。次を作るときは流石に自力は出来るだけ手控えて、業者さんの力を借りようと、借りられるようになろう、と。

ところが、このザマです。業者にお願いどころか、定期券は払い戻したし、現地までは自転車として、トラックが出るならトラックで自分も運んでもらおう。などと算段しています。

力仕事が、好きなのですね。黙って自力を発揮できる最もわかりやすい仕事は、力仕事です。大人になりさえすれば、適切な主張もできようものの。気持ちだけはまだ貧乏学生のようで。

本当は若くないのですが。久しぶりの力仕事です。雨模様です。交差点にレンタカーを停めてます。大急ぎです。大汗です。リミットで積み残しに後ろ髪を引かれつつ、飯田橋へ神保町そして、飯田橋へ戻ります。ぐったり。


四谷教室へ毎月届く請求書。月末までに届かないなと気を揉んでいたら、なんと住所を間違えたと。

結果そんな予定をこなした僕は、今朝は思い切って都営三田線に乗ったのです。そもそも、工場や倉庫が次々にマンションになって人口が増え、混雑がひどくなったから、乗るのをやめた電車です。

久しぶりの諸々でくたくたの帰り道は、もはや懐かしの帰宅ラッシュです。仕方ありません。少し身体も痛いし、今日のところは帰ろう。と決めたのです。乗るのです。

ホームに滑り込んできた電車は結構な混雑電車です。仕方ない、仕方ない、と自分に言い聞かせ、乗り込みます。奥から降りてくる人が見えたので、それを待つべく立ち止まります。

すると、早く乗れと言って右後ろの赤いキャップのおっさんが傍から入っていくのです。降りてくる人をやり過ごし、早く乗ると言われたから少し早く乗ると、僕の抱えたリュックで押した形になりました。

そこでおっさんが何をいうかと言えば、押すんじゃねえよ。若いもんは優しくしろよ。僕はただ一人マスクをしていない赤いキャップのつばの下を覗き込んで、どうした?と尋ねます。

なんだよ駅員呼ぶぞ通報するぞ。若いもんは優しくしろよ。を僕に向かって繰り返します。

きちがいか。人は寂しくなると狂うものです。この二ヶ月もさぞ寂しかったことでしょう。仕方ない。僕は精一杯悲しい目をして、次の駅で降りました。本当は若くもないのですが。



もう、電車なんか乗らない。

0回の閲覧

© 2017-2020 ishimurafubuki All Rights Reserved. 

  • Twitter
  • Facebook Clean
  • Instagram
  • YouTube
  • YouTube 2