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描けないえかきうたじゃないんだよ

とにかくそのツッキーという人は、一皮むいたら出たがりさんだったわけです。教室に入会した頃は、確かに声も全然出なかったけれどそれ以上に、自分は絵を描くだけが取り柄なので。発表会で歌うなんてとんでもないと言い張っていた筈なんです。

じゃあ、あんたいいキャラもったいないし、僕のペンギンも描いてくれたし、お礼に歌を作ってあげるよ、誰も歌ったことがない自分の歌なら、比べられることもないし恥ずかしくもないものね。といったきっかけで、たしかなおしごと、という歌を作りました。

それが喜ばれると知るや、ウクレレで歌ってみようと言い出すわけです。あれから、何曲作ったかしら。そしてある年、えかきうたを作りたいと言い出したのでした。なかばふざけてはいましたが、絵をよく見ながら歌って描けば、ちゃんと絵になるのです。

これがYouTubeで沢山閲覧されるにつれ、真似してやってみた動画作りましただとか、子供向けイベントで使わせてくださいだとか、好意的に利用されることがしばらく続き、閲覧数は倍々と増えていきました。ところが、それにつれて増えて来たものもありました。

聴いても描けないえかきうた、という紹介、利用をする輩が増えて来たのです。要は、いきなりペンを持って初めて聴きながら描いてみる、という、掟省略の心ない利用でした。しかも、無断が多かったようです。閲覧数が増えるほどコメントも荒れていきました。


母が、長ネギみたいだけど味は玉ねぎだからと言いながら、玉ねぎを持って来た。戸惑う。

でも時々、ちゃんと利用する方が現れるのです。幼稚園の先生がたが、園児の絵描きの手引きに利用され、ご家庭むけに限定配信されたものをいただきました。もちろん事前に連絡をいただいており、どうぞご利用くださいと言っておきましたね問題ありません。

問題ないどころじゃないです。あんまり素敵で泣けそうです。動画の中で先生が黒板に絵を描いています。しかも、オルガン伴奏と幼稚園の先生の歌声付き。正しすぎます。生きていてよかったよ。こんな風に使ってもらえるなんて、想像もしませんでしたもの。

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