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ありがとうさようなら


池袋フィールド一年の計と十年の計。クボフミトもクボフミトのお客さまもご来場どうも、ありがとうございました。おかげさまで今回も、空席の方がずっと少ないすてきな環境で歌い尽くせました。

この先のことを考えてみよう、というテーマで企画ライブをやらせていただきました。

そもそもはこんな活動、お客さんがいなくなったらもう、やれるもんじゃないという実感から、危機感まるだしのタイトルにしたものでした。でも、思ったよりも僕がお呼びした歌い手さんたちは、楽しそうに歌を歌っていました。いいな。小さい頃から、歌を褒められて育った人たちだから、そうなのかしら。いつまでも、ああして迷うことなく歌っていけるのかしら。人生設計について周りの友人から説教されたりとか、ないのかしら。

思えば長いこと、自分には向いてないことを、下手の横好きと負けん気というか、毎日、毎月が背水の陣みたいな気持ちのために、それこそがむしゃらにやり続けてきました。

この場合、表情が読まれづらいという僕の特性は最大限に生きたのかも知れません。だって、開演前に緊張もしてないように見られることが多いのですもの。

そんなことはあるはずもなく、いつもいつもどの瞬間も不安との戦いです。足を運んで下さる皆さんに、飽きられたくない次回も来ていただきたいいつまでも歌わせて欲しい一心で、いろんなうた作りに挑戦し続けたものでした。二十なん年。

おかげで曲目だけは増えました。しかしそのせいで、たしかに自分をも見失いました。こんなことってあるんだなと、思います。

いろいろやって失敗を重ね、ときどきは楽曲作りの成功を経験しその中で、もともとたりない素質を背伸びさせ続けた挙句、ようやく自分の落としどころを見つけた気がします。

たとえば僕がはじめてつくった歌をなぞってみたら、愛すべきいつものお客さんは喜んでくれるだろうか。初めてのお客さんには、自己紹介のさわりにはなるかしら。

全てがこの発見のための道のりだったのだと思えるようなライブを、三月二十三日にやってみようと思えるようになりました。

一年の計と十年の計の最終回として、ひとりでやってみようと思います。自分の中の亜流としばらく、お別れをするために。


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