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本日のライブ、十九時開演に間に合うみなさまへ


十九時開演に間に合うみなさまへ

一年の計と十年の計、これはもともと僕が二十時から歌いたいと駄々をこねてはじまった企画でした。通常十九時からは、西池袋軽音楽部が占めていたのが昨年最も多かったかしら。今夜のライブはその時間、ピアノでひとり僕が歌い続けます。その内容たるや驚愕です。

1986年前後に作ったうたたちを、歌います。1969年生まれですから、1986年は、高校生ど真ん中17歳の年です。昨日誕生日でしたから、割合強度の早生まれです。つまり、ど真ん中というより高校三年生ですね。

いえ、そんな若さがどうの、という問題ではありません。明白に稚拙なものもある、という話です。作り始めた当初というのは、技術がないぶん、純粋さが際立って、結果、はずかしい、というものになりがちです。だから大抵、長くやっている人の多くは、はずかしい過去というものは、隠しておくものではないでしょうか。あまり格好を気にしない僕でさえ、そうでしたから。

だからさすがにもう、二度と歌わないうたが続出します。お気をつけくださいませ。ヒトの進化成長を楽しむ時間だと思っていただければ幸いです。


じょうずに話せるものならば

いわゆる話の上手な人は、誰しも身の回りにひとりやふたり、いることでしょう。

対して、話の下手な人、というのも、結構簡単に思いつくのではないでしょうか。

僕はきっと、話の下手な人、の部類であることは間違いありません。

また、いわゆる喜怒哀楽の分かりやすい人、顔に出るタイプ、という人もいるでしょう。

対して、顔や表情や仕草に感情のあらわれにくいタイプ、という人もいるのではないでしょうか?

僕はきっと、感情の表れにくい、分かりにくい人、の部類でしょう。

それから、口数の多い人、うるさいくらいのね、黙ってろ、という人、いるでしょう。

対して、口の開け方知ってる?寝てるの?起きてるの?くらい黙ったままの人、いるでしょう。

僕は割合、ずっと黙っている部類の人でありましょう。

喋らないから、話も上手になりません。いろんな事情で顔に出さないことも多かった僕は、結局、何を考えているのか分かりにくい人、という部類の人、ということになりましょう。おまけに幼少期から長らく、身体の割に声は小さく、何を言っているのか聞き取りにくい人だったから、なおのことです。

自然と、文章を書くのは好きでした。と言っても、読書は本好きの父の影響で高校を卒業するまでほぼ全く読みませんでしたから、時期的に言えば文章というよりも、歌詞を書くのは、というべきでしょう。

それは高校生の頃でした。闇雲に、歌詞という形式に言葉を、名状し難かった気持ちそのままを、のせてみることに夢中になりました。

大学生になってようやく本を読み漁り始め、語彙が増えるとともに、「表現」という表現の仕方の多様さに目覚めました。歌詞も実験的になっていき、五線紙があればいつでも曲は書くさ、という自負はあるくらい、のめり込んでいました。

しかしなにぶん人見知りで、例えばギターが好きでも、軽音楽部にはとても近寄れませんでした。でもたとえ社会性がなくとも、歌はつくれるしなあ大丈夫かな、くらいの考えでした。のちのち、その社会性の欠如、作品の弱さというより行動力のなさこそが、誰かに聴いて貰ったり、誰かに弾いて貰ったりするといった当たり前の機会のなさの遠因であることに気がつくわけですが。

さらにそんな僕は、唯一の表現手段である歌の落とし所、すなわち皆さんによろこんでもらえる作風、を探しながら右往左往することになり、どこにも居場所のない大人になり、それはそれで大衆消費用の楽曲が作れないという特徴に結びつきましたけれども、この春からは自分の作るべきものの落とし所をひとつ定めて、生きていこうと思います。

その方が、皆んなに喜んで貰える気がするのです。 喜んでもらえなければやっぱりだめなのです。今日はきっと、それがうかがえる歌たちをうたいます。うかがえる、というだけかもしれませんが、僕の気づいた突破口を、この場所へ来てしまったからには、是非とも想像してみてください。

だからと言ってはこじつけですが、このようなプログラムを作りました。終演後に、アクセスしてみてください。これからは、人の言うことをちゃんと聞こう。歳をとれば頑固になるらしいのだから、今のうちに、人の意見をちゃんと聞ける人になる練習です。

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では、今日もすこやかに、みんなで春を迎えましょうね。

ここ数年やっと、春がやさしく感じられる、49歳石村吹雪


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