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日記を書こう


ご来場ありがとうばかりが目につく、自分で言うのもなんだが面白くもないブログ、ちょっと書き方を改めて以前のようにしてみようと思う。公開日記を書かなくなってから何ヶ月。というか、その前から頻度は落ちていた。

実は理由はとても簡単。

平時、誰もが頭の中をいろいろなことが占めると思う。今月どうやってしのごうか、今進んでいる仕事のいくつか、片付きようがない面倒な案件、あるいは今のいま恋人は、いや今のいま家族はどうしているだろうか、とか今どきは、次何面白い写真とって投稿してやろうか、とか、もちろん、お昼何食べようか、今日は眠いな、まで。様々なことが、頭を占めていると思う。

僕の場合は、次何を歌ってやろうか作ってやろうか、あるいは次はどんな壁を作ってやろうか、みたいなことが極端に占めていた人生だったけども、それがまあ好き嫌いは別として、確固としたどうしようもなく修正不能な特色だったかな。


ところが、教室お仕事の規模が大きくなって、最初のうちは、ああ、缶コーヒーが買える、とか、お昼を外でも食べられるぞとか、一生無理だと思ってた新しいギターも買っちゃった、自転車もかるく買えた、電子レンジなんか買っちゃったよ経費万歳。当然、弦だって買える買えると、無邪気に喜んでいた。

ところが、教室規模が講師が増えるなど大きくなって、体制を維持するための経費が嵩むようになると、その維持のために、常々お金の心配、お金の差配が、頭の中のすごーく広い面積を占めるようになった。

つまり、あんまり人が読んでも面白くもない話。というか自分にとってもぜんぜん面白くない話ばかりが頭の中をひろーく占めるようになってしまったのだ。そのせいで、日記に書こうとすることがつまらない話ばかりになるのが自分で嫌で、忙しさを口実に、自然と減っていったのだった。

それまでの僕を思い出してみよう。いや、今でも変わらないけども商売は下手だし、そもそも金にがめつくない。40歳を機に意欲的に稼いでやろうと思ってもやっぱりダメだったと諦めたという経験だってある。

それでも生きてきた。やめられないうたの研鑽のためだったとはいえ、ボイストレーニングを通じて、いろんな人のために生きられる自分を見出した喜びもあった。それを書き残していた頃は、楽しかった。でも、それは今もちゃんと続いていて、うまくいかないあの人や、日々をきちんと積み上げていけるすてきな性向。新しい自分の生き方を見出した五十代、ただただまぶしい十代、多様なひとびと。ひとりひとりと、生きるがための貴重な時間を、結構真面目に過ごしている。

自己主張がおそろしく苦手だからこそ、日記にだけ、僕は自分の生をあらわせた。その転換形式が、歌詞だった。言葉にあらわし、心と頭を整頓するには、日記はとても有用であり、ましてわざわざ自分以外にも読めるものを書くとなると、一段階外向けの文章に、すでになっている。この行為は、歌詞を書く上でとても大切な行為だったと言える。僕の場合は、これで成り立ってきたのだったと、ふと気がついたので、また書いてみようと思う。日記をそのまま歌にしてきたのか、という稚拙な誤解をされるかと思うけれども、その程度の誤解は想定の内である。

最近、同様、という自分で作った歌を歌って、気がついた。かつて、あるいは今でもしばしば、人と同じことがどうしてもどうしても、能力的にも気分的にもできない自分を嘆いたり、傷つけたりしたものだったけれども、だからこそ、自分がここにあるのだと言うことを、つねづね表明することを怠ってはならないのだということに。

もうひとつ。まだ僕の歌と出会わないたくさんのリスナーとの最初の機会のために、最低限目を耳をそらされないようにするための、たしなみについて、貴重な助言を周囲からいただいたことがきっかけで、普通を目指す、と言い出して、それまで公開範囲を自分で狭めて作っていたのをいいことに、あけすけに不躾な自分を書きがちだった日記は封印して、外向けに、誰に読まれても不審ではないようにつとめてきたけれども。

普通、の50にもなる男のうた、わざわざ、聴きにいくかよ。

というごく当たり前のことに思い至った。

ただしそれはとてもありがたい助言忠告だと受け止めているので、日記上、そのあたりはつねに考慮に入れて、今後は書き綴ってみようかと思う。

そして多分、お金の心配差配について、人任せにしながらすこし頭の中が落ち着いてきたからこそ、ここらに立ち返ってこられたのかな。

相変わらず長いな、独白。

明日はブラタケシだ。新宿だ。ギターも持っていくけれども、ピアノを弾くぞ。あ。ピアノのことまだ言ってなかった。言っておかなくちゃ。


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